キノコSTUDY

忙しい中勉強しようとがんばってる大人向けに学習情報を発信します。

大阪・関西万博のチケットシステム問題

 

 今回は勉強から逸れたITの話を書いてみたいと思います。なぜこんなことを書くかというと今、大阪・関西万博で使われているチケットシステムがよく批判されているから、それを踏まえて書いてみようと思ったのです。

 ただし、私はIT素人です。一応、基本情報・応用情報の資格はもっているので、最低限のITの知識はあるものの、ITの開発をやっている会社で働いたことは一度もありません。なので、プロの方から見ると素人のユーザーがいい加減なことを言ってるかもしれませんが、そこはご容赦ください。

システム開発にはお金がかかる

 20年ぐらい前の話ですが、私がある外資系の会社に転職してきたとき、同じ時期に採用になったSE出身の同僚がこのようなことをいってました。

「(会社で使われている)システム開発費用ってみんなが思っているよりも一桁多いんですよ。」と。

 似たような話で有名な話(都市伝説?)を上げると、あるITのことをわかっていない上司が部下に「ExcelとかWordのようなアプリでいいからちゃちゃっと作ってよ。」と、言ったとか言わないとか・・・。

 マイクロソフトExcelとかWordを作るのにどれだけ莫大な開発費用をかけているかわかってないんですね。そしてこれらは相変わらず今でもバージョンを重ねて世界中の多くのPCユーザーに使われているのです。

 このように見た目は簡単そうに見えても信頼できるシステムを作ろうと思えばお金と時間をかけないとできません。どんなユーザーでも快適に使えてかつ頑丈なシステム開発は手間とお金がかかるのです。

 今、大阪・関西万博で使われているチケットシステムは多くの人がアクセスするとパンクしてしまうみたいで批判の的になっていますが、この原因として考えられるのは①万博協会が想定している以上のアクセスが殺到してしまった。②建設費やスタッフ人件費などに大幅に費用がかかってしまいシステム開発にあまりお金をかけることができなかった。あたりが理由なのかななんて思います。

スマホを使った並ばない万博?

 大阪・関西万博では入場時間予約するにもパビリオンの来館予約するにもネットが必要です。このため初めは「スマホひとつですべて済むんだ。便利だね。」と思ったのですが、いざふたを開けてみると問題が多数報告されています。

 そのひとつに、今チケットシステムへのアクセスが殺到しすぎてすぐにエラーになるので、スマホでパビリオンの当日予約ができず、結局会場内の予約端末機に人が殺到しているということがあります。

 予約端末機はもともとスマホの操作が苦手な高齢者向けに設置されていると認識していましたが、とにかくスマホとちがって回線が強く予約しやすいそうです。このため今はスマホを持っている人も予約を確実に取るためにこちらに行くとか聞きますね。

 また、スマホで見る地図は非常に見づらく、さらに入場ゲートではチケットシステムになかなかアクセスできないために入場券のQRコードを出すことができず、会場を目の前にして足止めを喰らってしまう来場者もいるそうで、今、万博では「入場券はあらかじめスクリーンショットを撮っておくか、もしくはプリントアウトして持参してください。」と呼びかけています。

 こういう事例をみると「どこが並ばないデジタルな万博なの?」って思いました。アナログ派な私はスマホは最低限しか使えず、入場券も地図もすべて紙で持参しましたが、それでもあまり問題ありませんでしたね。

死に券問題

 今、関西のマスコミが報道しているのが「入場予約が取れずに使われないままの万博チケット」が大量にあるという問題です。これを「死に券」というらしいですが、万博協会はこうしたチケットについて払い戻しをしないと言ってるそうです。

 予約の猶予期間があったにも関わらず予約してないのだから、万博協会の対応は当然といえば当然なのですが、これで世論がどう動くかは気になりますね。入場を予約制にするとこういう弊害が出てくるんですね。

まとめ

 大阪・関西万博のチケットシステムの欠点をいくつか書きましたが、それでも私はこの万博が好きなんです。

 そして、今回はいろいろ問題があった「並ばない万博」ですが、少なくともこの課題に挑戦したことはいいことではないでしょうか?日本でこれだけの大規模イベントでそういう前例はなかったと思うので。

 55年前の大阪万博をきっかけにお披露目されたムービングウォーク(動く歩道)や自動改札機は今や日本のスタンダード技術になっています。なので、今回の問題が今後の国内大規模イベントで少しずつ改善されて、将来本当に「どの来場者も並ばないで好きなところにいける」大規模イベントを体験できるといいなと思ってます。